ここ何年か、ドライフラワーで手に入らない種類の花を、
花の仲卸から仕入れて、自社で乾燥させている。
一部屋を乾燥室に充てて、ストーブをがんがんにたいて急速に乾燥させる。
仕入れる花の数が多いので、農家さんから入ってきたものが
箱のまま直接当社に来る場合も多い。
その梱包の仕方を見ると、その花の農家さんの、
花に対するこだわりが見える。
特に、アナベルや、ミナヅキや野ばらの実は何ケースもとるので、
入荷してきた花もやっぱり梱包の仕方と一緒。
梱包が丁寧な生産者のものは、とてもきれいだし、
いい加減なものは、やっぱり花もイマイチだったり、
これはなに?というものまであって
花がかわいそうになる。
箱への入れ方で花に対する愛情が感じられるものと、感じられないものがあるので。
価格は、必ずしもきれいなものが高くて、
イマイチなものが安いというわけではないので
フクザツな気持ちだけれど、
長年のうちに、
〇〇さんのはきれいだからと高値がついたり、
XXさんのはねぇーと安かったりしていくんだと思う。
こういうところに、プロの意識がでるんだろうな。
と思いつつ、
花を整理して乾燥の作業をするのだけれど、
きれいなものをドライにしていくのは楽しい作業。
そして、B品でしか売れないよなと思いながら干していくのは
なかなか気の滅入る作業になる。
花も農作物なので、天候などで出来不出来はあるだろうけれど、
花に対する愛情が感じられないものが納品されてくるのは嫌だなぁ。
自分が作ったものに誇りと愛情をもって送り出せるというのが、
プロだと思う。
今年のアナベルは色も形もとてもきれいなので、干す作業が楽しいし、
お客様にも自信をもって販売できるのが嬉しい。
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