もう4年前になる。
上野の森美術館に、ボストン美術館展の浮世絵名品展 北斎を観に行った。
その中で、
明らかに北斎の手ではない、それよりずっと繊細な美人画があって、
初めて、北斎の娘、葛飾応為を知った。
それから、応為に興味を持って、
杉浦日向子の「百日紅」を読んで、
梶よう子の「北斎まんだら」、朝井まかての「眩」を読んだ。
三者三様のお栄(応為の本名)で、
3冊とも楽しく読めた。
どのお栄も
絵が好きで好きで、好きで好きで、寝食を惜しんで描いていた。
究極のファザコンで、北斎という父の陰に隠れて、
歴史の中に埋められたような生涯に見えるけれど
それは、のちの世の私たちが思うこと。
彼女はきっとしなやかに江戸を生きていたのだろうと思う。
天才、北斎をして、
「美人画にかけては応為には敵わない。彼女は妙々と描き、よく画法に適っている」と
言わせたお栄。
もう一度、
ボストンにある応為の
「三曲合奏図」が観たい。
ボストンは遠いなぁ~(~_~;)
また、日本にこないかなぁ?
今度は、カナダ人作家のキャサリン・ゴヴィエが書いた
「北斎と応為」が読んでみたい。
でも、こういう読書は冬だね。
実店舗営業中はちょっと、読めない。
ビジネス書や、コラムは読めるけれど
朝が早いし、肉体労働になるし、
実店舗と、今年からは宿と、
もちろんネットショップと、
冬に比べて考えることが多くなるので、
物語は、物語に入り込みにくいもの。
冬だと、ネットショップの方だけでいいのでね。
まだ、アタマに空きがある(笑)
読みたい本がどんどん増えていく。
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