先日、保護活動をしている友人が保健所から老犬を引き取ってきた。
訓練をして、里親を探すとのこと。
その犬は本州の保健所にいた犬で、色々な経緯があって、
北海道の保健所に入って友人のところに来たわけだけれど、
保護って何だろう、保護犬を引き取るってどういうことだろうと、考えさせられた。
今は、インターネットがあるので、ネット上だけで犬や猫のやり取りがされたりする。
今回の件は、保健所にいることをSNSにあげた人がいて、
それを拡散する人が多数いて、
それを見て、里親に名乗りを上げる人がいて、
離れている場所なら、
ネットで保健所からの引き出しをして空港から空輸をする人を募って、
そういう人が見つかったらお願いして、空輸をして、
そこから到着地点の空港に引き取りに行って里親になるという保護?
といえるのか?
でも、命をつなぐことはできるから、一応保護なんだろうな。
をして、北海道のある人にもらわれた。
でも、その犬は本州でしか暮らしたことのない
明らかに外飼いの犬で、言われていた年齢よりもずっと年をとっていて、
里親を募った人も、里親になる人もその犬を見たことがなくて、とても情報が少なかった。
犬を飼いなれていない人が、そういう犬を急に家の中で飼おうとしたものだから、
(里親の条件が室内飼いだった)
家の中は当然しっちゃかめっちゃかになって、
子供に唸るし、言うことは聞かないしで、どうしようもなくなって、
役場に相談して、結局保健所行き。
里親になった人は、ネットで友人のことを知っていて、で、電話で相談してきた。
その犬を友人が保護犬として引き取って、訓練しなおして、里親を探すと言っていた。
まぁ、ざっくりいうとそういう経緯のようだけれど、他にもいろいろ、いろいろあったらしい。
実際の犬を見ずに、なんのリスクも負わず、
無責任に情報拡散をするやからをものすごく怒っていた。
彼女の立場からすると怒って当然だと思う。
自分できちんと確認しない情報を流すのは、今ネット上でいろいろ問題になっている。
そういうのって、ネット上だけではなく、噂話って言って、昔からあるんじゃなかったっけ?
関東大震災のときにもあったよね。
でも、ネットだから広がる速さと範囲が違う(-_-;)
私は、少なくとも、自分の目で見て確かめて、ちゃんと考えてから、にしたいと思っている。
そして、保健所の犬や猫を引き取ることのリスク。
保健所出身の猫は、猫エイズや白血病やのキャリアの場合があるので、
先住猫がいる場合かなりリスキー。
保護をしている人から引き取るのなら、一通りの検査はしてくれているので
かなりリスクは避けられる。
猫は、2匹保健所から引き取ったけれど、犬は、うに丸だけ。
「噛む」と言われていたけれど、
ちゃんと会って、自分的に大丈夫だと思ったので引き取れた。
今までに4頭、訳ありの大型犬を引き取ってきて、
それプラス小型犬1頭、大型犬1頭を家族に迎えているので、
少なくとも、自分と性格が合うかどうかはわかると、思っている。
犬は子犬から買うものではなく、
成犬を飼う、保護犬を引き取るという選択肢がもっと広まってほしいとは思うけれど
初めて犬を飼う人、
小型の家庭犬しか飼ったことのない人には
やっぱりハードルはかなり高いだろう。
もし、うにが最初なら、アッシュが最初なら、
やっぱり私には飼えなかったと思うし、
そもそも引き取るという選択肢はなかっただろうな。
アッシュは、犬と会わないまま、保護団体から空輸してもらったんだけれど、
一時預かりの方にお電話でお聞きしたし、
アッシュにかかわったボランティアさんたちからも情報は得ていたので
ある程度はわかっていた。
うに丸は、保健所で「噛む」と言われて、それがわかっていて引き取った。
そういう情報なしに、いきなり訳の分からない犬を引き取るのは本当に本当に、難しい。
噛むか噛まないかも、人に対する信頼度も何もわからない犬。
小型犬ならまだしも、中型犬以上の犬は、噛むとヒトの骨を砕くのだから。
子供なら命にかかわってくる。
情報だけを拡散した人は、その怖さをわかっているのだろうかと思う。
友人のように、犬という動物に対するきちんとした情報と、しつけのできる能力をもっていて、
そういう人がいて、ある程度しつけ直しをしてもらって、
何かあった時には相談できるという
そういうワンクッションがあるととてもいいと思う。、
もちろん、その前に保健所に入れられる犬や猫がいなくなるのが一番なんだけれど。
犬は、人間のとてもいい友人でもあるけれど、
人を殺傷する能力も持っているのだということを忘れないように。
飼う人の覚悟ももちろん必要だけれど、
自信のない人はとりあえず、ちゃんとした保護活動をしている人から引き取るというのが、
もっと広まればいいなと思う。
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