森達也の「不寛容な時代のポピュリズム」を読んだ。
ウイキペディアで調べると、ポピュリズムとは、「一般大衆の利益や権利、願望、不安や恐れを利用して、大衆の支持のもとに既存のエリート主義である体制側や知識人などと対決しようとする政治思想、または政治姿勢のこと」と書かれている。
その結果、国は、戦争に向かっていく。
決して、戦争することを望んではいないのに、
不安と恐れは、過剰な自衛手段に向かわせて、
それが、戦争を招くという歴史が繰り返されているのにも関わらず、学習できない人間たち。
真実だけを追い求めて、短絡的に物事を見ようとして、マスコミを簡単に信じる。
たった一つの真実なんて、この世には存在しないのに。
たくさんの物事があって、それぞれの視点や思惑があって、
自分には理解できない視点もあるのだということを知ろうともせず、
自分に気持ちのいい「真実」を言うマスコミや、コメンテーターに烏合する。
森達也は、自分でも言っているように、
あまりにもマイナー思考だけれど、
世界の、日本の向かう方向を見ていると不安にならざるを得ない。
マスコミを信じすぎないように、
できるだけ、いろいろな視点からの情報を得て、自分の頭で考えようよ、と思う。
私の父や母は戦争を知っていて、
私は戦争を知らない世代。
私の子供たちも、その子供たちも、そしてその先も、
戦争を知らない世代でいてほしい。
と、切に思う。
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